ある日、こんな記事がタイムラインに流れてきた。
人気AIエディター「Cursor」学生は1年無料-ASCII.jp
Cursorなる生成AIを活用したコードエディタが無料で利用できると。金欠で暇を持て余す学生にはおあつらえ向きじゃないか。
ということで、Cursorの学生無料申請に挑戦してみた。

忙しい人のための要約
・Cursorは、複数の生成AIモデルを選択的に利用できる、コードエディタだよ
・学生無料を申請するときは、学生アドレス(.edu形式)じゃないと駄目らしい!
・私の通っている大学から発行されたアドレスは駄目だったよ! .eduじゃないもんね!
そもそも、Cursorって何だ
AIコードエディタって何ぞや。生成AIでよく聞くChatGPTとかGeminiとは何が違うんだ?
まあ、こんなありきたりな質問の答えは、だいたい公式、もしくは先駆者たちが説明している。それらを参考にすると、およその答えは出てくる。
生成AIは、言わずと知れたChatGPTのような、莫大な学習を背景に新たなコンテンツを生み出すことができるAIだ。勿論、コーディングに活用すればプログラムを書いてくれるし、前段のシステム設計だって手伝ってくれる。私もChatGPTでよく遊んでいる。
エディタとは、コンピュータ上でデータを編集するソフトウェアを指す。特にプログラミングでは、コードエディタと呼ばれる、プログラムを記述する上で便利な機能を持ったエディタが多く存在する。私も講義ではVScodeのお世話になった。
Cursorはこの二つを融合させた、AIコードエディタとなっている。つまり、通常のエディタではまずないような、数行にわたるコードの補完入力や、自然言語での指示をプログラムに書き起こしてくれるなど、より強力で便利なツールとなっているようだ。
ユーザー登録から
Cursorなんて記事が流れてくるまで知らなかった私は、勿論Cursorのアカウントなど持っていない。その開設から始める。

といっても、流れは非常に簡単だ。記事冒頭に載せたのトップ画面から、ログインを押下。標準的なログイン画面が表示されるので、入力フォーム下のSign upを押下。

すると、新規登録画面が表示されるので、情報を入力するかgoogleアカウントを選択する。
メールアドレスの入力から進む場合、パスワード設定後に登録したメールアドレスに認証コードが送信され、入力することで登録が完了する。
登録が完了すると、以下のような管理画面が表示される。

これで登録は完了だ。
学生申請まで
ユーザー登録をした段階では、アカウントはPro(有料プラン)のトライアル状態であり、14日後には課金か無料プランへの移行を行うことになる。Proを無料で継続利用するためには、学生であることを申請しなければならない。

トップページでも、設定画面でも構わないから、画面をスクロールして、一番下のフッターメニューを確認する。すると、Productの下部にStudentsという選択肢がある。これを押下する。

すると、日本語訳されていない学生招待ページが表示される。画面中央の「Verify Status」(ステータスの確認)というボタンを押し、認証を進める必要があるのだが……。

“Your email cannot be used for student verification. Please log in with a valid “.edu” university email to verify your student status. ” (あなたのメールアドレスは学生認証には使用できません。有効な「.edu」形式の大学メールアドレスでログインし、学生としてのステータスを確認してください。)
このような表示が出て、認証を進めることができない。最初はgoogleのメールアドレスで進めたためだと考えたが、大学から発行されたメールアドレスを利用しても、進むことができない。
原因は引用したテキストの通り、「.edu」形式のアドレスではないためだろう。私が利用した大学発行のメールアドレスは「.ac.jp」形式であり、指定された形式ではない。大学発行なら通るかと思ったが、残念ながらそこまで柔軟ではなかった。
学生招待ページのQ&Aには、対象地域として日本も記載されていた。今後対応してもらえるようになると期待したいが……。
私が登録に挑戦したのは2025/5/24であるが、学生無料の発表は記事によれば2025/5/7、2週間前である。望みがないとは思わないが、AI企業のスピード感で2週間対応がないのはあきらめた方がいい気もしてくる。
問い合わせは出してみようと思う。
コメント